《Twitter》文字数制限の大幅緩和について思うこと。
トピック「1万字」について
Twitterが現在の文字数制限を140文字から10,000文字への拡大を検討しているとの事です。Twitterの文字数制限が10,000文字になった時、僕の専門としているAdWordsにはどのような影響があり、Digital Marketingにはどのような影響があるのだろうか。
— Jack (@jack) 2016, 1月 5
《AdWordsに投資する広告主は減るのか？》
最も気になる点は、表題の《AdWordsに投資する広告主は減るのか？》という点です。Googleのマーケティングチームがどう考えてるかなんて知りませんが、個人的には減らないと考えます。
AdWordsはTwitterに広告を出稿する事は出来ません。Twitterに広告を出すことが出来るYDNには好材料の話になるでしょう。投資を呼び込むのは期待感が大事ですから。
《最も影響があるのは…？》
最も影響のあるソーシャルメディアは何でしょうか。
ブログからTwitterに…
Twitterの文字数制限のリミットが大幅に緩和される事により最も影響がありそうなソーシャルメディアは《ブログ》ではないかと個人的には考えます。
ニュースサイトや専門サイトは《見やすさ》が重視されるので住み分けが出来ているでしょう。それに対して《ブログ》というメディアに関してはTwitterと競合するケースがあるのではないでしょうか。収益性を重視するのであればブログですが、個人ブログや芸能人ブログのような形式であれば、Twitterの方が利便性が良いです。SNSでありながら、不特定多数にも記事が届く可能性が高く、タイムリーに情報を発信出来るのがTwitterです。今までは文字数制限で使わなかったユーザーもブログからTwitterに鞍替えする可能性は高いと思います。
ブログが衰退すると…
仮にブログが衰退していくと仮定しましょう。現状でもSNSの台頭により衰退はしていると思いますが、この速度が加速していくとAdWordsにはどのような影響が出るのでしょうか。
ブログが少なくなると、ブログに配信している広告枠が少なくなります。俗に言うAdSense枠です。AdWordsのGDNにおいてはAdSense枠はメインの広告枠ですから、ここが少なくなるとAdWordsで広告を出している広告主にも少なからず影響は出るでしょうね。AdSense枠が減った分をTwitterで補完できる訳ではないので、純粋に枠が減るだけとなります。
しかし、AdWordsへの投資が減るかというと、個人的にはすぐには直結はしないと予想します。実際にはその状況に身を置いてみないとわかりませんが、GDNの配信先は90億もありますので影響は軽微なものと思われます。
無料ブログサービス会社への影響は…
AdWordsとは関係ないですが、無料ブログサービスを提供している会社に関しては、広告収入が大幅に減るという事態に直面するかもしれませんね。分母が減ると比例して収益に影響を及ぼすのは当然の話ですから。
他のメディアへの影響は…？
WEB以外のメディアも含めて考えると、イギリスでは2016年、アメリカでも2017年には、広告への投資額はWEBがTVを上回る予想が出ています。日本でも直近で追い抜く日が来るでしょう。
参考
スマホの普及と共に生活習慣が劇的に変化しました。スマホは《モバイル端末》ではなくなりました。
家ではパソコン、外ではスマホという考え方ではなく、家でもスマホ、外でもスマホ、仕事中はパソコンというスタイルが今の主流です。インターネットもスマホで、動画を見るのもスマホでというスタイルが普及した今、リアルタイムのTVの果たす役割は益々少なくなるでしょう。その分投資が減るのはしょうがない事です。
ネットコンテンツの一つであるTwitterがさらに利便性を持った時、WEBに依存する割合が増えることはあっても、減ることは無いと思います。
Twitterの文字数制限のリミットが大幅に緩和される事により、TVからWEBへのシフトが更に加速する要因になり、未来の世界では、2016年が歴史の分岐点として認識され、パンデミックの引き金はTwitterというSNSだったと語られる日が来るのかも。
