Adbian Nights

AdWords千夜一夜。リスティング広告に関して徒然と。《AdWords Arabian Nights.With respect to listing advertising , it is various writing.》

《AdWords》アカウント内で損失を発生させる行為

広告グループを細かく分類し、品質スコアを高くする

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仕事がら、毎日数多くのアカウントを拝見しておりますが、広告グループを細かく分け、紐付けするキーワードを少なく(極端な例だとキーワードは1種類)する設定は結構多くのアカウントで見掛けます。

こういう設定は《広告文とキーワードの関連性》の評価を上げるのに有効なので、《品質スコアの改善》に繋がります。

代理店が管理しているアカウントに多い設定かもしれませんね。

しかし、完璧に設定しているアカウントは数少なく、何となく伝聞によりこのような設定を行っているアカウントが多いのが実情です。問題となる点はどこにあるのでしょうか。

同一アカウント内で競合させる行為

AdWordsでは同一アカウント内で複数のキャンペーン、広告グループを設ける事が出来ます。その際の注意点として、同一のキーワードを複数のキャンペーン、又は広告グループで設定してはいけません。

設定自体は可能ですが、お互いに競合してしまい、広告の掲載機会を損失してしまう可能性があります。類似したキーワードを設定する時も同様の損失が発生してしまう可能性があります。

広告の掲載機会の損失は広告主にとってビジネスチャンスを損失してしまうというリアルな損失は勿論、インプレッションシェア損失率という指標で明確な数字で表記されます。

インプレッションシェアの損失自体が品質スコアに影響を及ぼす事はありませんが、仮に上部表示出来る機会に損失が発生した場合、多くの広告は上部掲載時には《クリック率》が非常によい数字を残します。この機会を損失する事は非常に悪影響を及ぼします。

なぜなら現在のクリック率は《推定クリック率》に影響を及ぼし、《推定クリック率》は《品質スコア》に影響を及ぼし、《品質スコア》は《Adランク》に影響を及ぼし、《Adランク》は広告の掲載順位を決める要素になります。

除外キーワードを設定し、損失を免れる

品質スコアの向上を狙った設定が逆効果になっては元も子もないので、やるならキッチリ設定しましょう。

広告グループを細かく分け、紐付けするキーワードを少なくし、広告とキーワードの関連性を高めるという発想は非常に良いのですが、ほかの広告グループと競合し、インプレッションシェアを損失しているところまで頭が回ってないのが問題です。ここを改善するには《除外キーワード》を設定しなければなりません。

1つの広告グループに設定したキーワードを、その他の広告グループに《完全一致》で除外キーワード設定を行います。仮に広告グループを100個作ったとしたら、1つの広告グループに設定したキーワードを他の99個の広告グループにすべて除外キーワード設定をします。これでアカウント内で競合してインプレッションシェアを損失する事が無くなります。

ひじょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーに手間のかかる設定ではありますが、やるならここまできっちりと設定しなければなりません。