Adbian Nights

AdWords千夜一夜。リスティング広告に関して徒然と。《AdWords Arabian Nights.With respect to listing advertising , it is various writing.》

《Digital Marketing》爆買い観光客にAdWordsは有効か?

2015年のトレンドの一つにもなった《爆買い》ですが世界各国から観光客が未だに多く来日されてます。

私のいる札幌でも毎日様々な言語を耳にしますし、様々な人種の方を見かけます。多いのはやはりアジア系の方ですが、今は冬なのでアジア系以外の観光客の方も数多く札幌では見かけます。もうすぐ雪祭りなので、もっともっと増えそうです。

観光客の方は皆さん必ずといって良いほどスマホを持ち歩き、見ています。ここにAdWordsを使ってビジネスチャンスはあるのでしょうか。

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各国の検索エンジンシェア(スマホ版)はどうなっているだろう

AdWordsを使ったビジネスを展開するのであれば、当然検索エンジンGoogle、又は検索パートナーサイトで検索している観光客にターゲティングしないとなりません。各国のスマートホンでの検索エンジンシェアはどうなっているのだろうか。

恐らく、本国で使用している検索エンジンを訪問先でそのまま使用する傾向が高いでしょうから、本国でのシェアを確認してみましょう。

参考:StatCounter Global Stats - Browser, OS, Search Engine including Mobile Usage Share

 

昨年の昨年の北海道観光入込客数調査を参考に、上位5カ国に絞って調査してみます。

北海道観光入込客数調査報告書

2015年11月中国検索エンジンシェア(スマホタブレット

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中国本土ではAdWordsは全くの無力です。

Baidu(百度):82.29%

Shenma:12.75%

sogou search:3.05%

と。ほぼAdWordsの出る幕は無いですね。本国である程度下調べを行い、現地ではあまり検索をしないという統計もありますが、何れにしてもAdWordsを利用して中国人観光客にプロモーションを行うのは難しそうです。

www.hakuhodo.co.jp

2015年11月台湾検索エンジンシェア(スマホタブレット

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次は台湾の現状を見て見ましょう。

Google:84.22%

Yahoo:15.42%

Ask:0.01%

台湾ではGoogle検索がかなりシェアを奪っているので、AdWords広告はかなりの武器になりそうです。

台湾の方向けの言語設定は《繁体字》が好ましいとされています。

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免税店を営んでいる企業、飲食店は広告を検討する余地は大有りでしょう。地域設定を絞ればかなり広告費も抑える事が出来そうです。

2015年11月韓国検索エンジンシェア(スマホタブレット

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次はお隣の国韓国を見て見ましょう。

Google:60.54%

Naver:37.98%

Yahoo:0.76%

ローカルエンジンのNaverのシェアが高いですが、日本もローカルエンジンのシェアが多いので同様と考えて大丈夫そうです。韓国人観光客にもAdWordsは十分有効と言えます。

2015年11月香港検索エンジンシェア(スマホタブレット

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中国なのですが、本国とは若干言語も異なり通貨も違うのが香港です。

Google:79.17%

Yahoo:19.44%

Bing:0.44%

モバイル端末での検索シェアは中国本土とは全く異なっています。Googleのシェアが圧倒的に高いのでAdWordsもかなり有効と言えるでしょう。香港の観光客向けに設定する際は、言語設定を《英語》か台湾と同様の《繁体字》で設定するのが良いでしょう。

2015年11月タイ検索エンジンシェア(スマホタブレット

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最後はタイです。目に見えて最近観光客の方が多いですね。日本からタイへの観光客も増加してますし、文化交流も増えていくと良いですね。

Google:99.14%

Yahoo:0.49%

Ask:0.27%

Google独占と言って良い状況のようです。AdWordsの持つパワーを思う存分発揮出来そうです。言語設定は《タイ語》で問題ないでしょう。

 

現地で広告を出すのか、日本で広告を出すのか

どうせ広告を展開するなら、日本だけではなく観光客の方が訪日する前にプロモーションを行う事も検討したいものです。

前述の博報堂のレポートで、観光客の方は出発前にかなりの下調べをインターネットを利用して行っている事が判明しています。逆の立場で考えれば、此方から観光に出掛ける前には、入念に調べてから行くのが当たり前でしょうから当然と言えるでしょう。

AdWordsは世界に向けて広告を配信できるので、これを使用しない手はありません。他国でのマーケットを調べる際に有用なツールがGoogleGlobalMarketFinderです。

Google グローバル マーケット ファインダー - Google 海外進出企業向け広告

同じキーワードでも各国で入札単価上限の平均額が異なります。為替の関係もありますが、広告費がかなり圧縮できる可能性は高いですが、潜在需要にアプローチする形になりがちですので、費用対効果の測定は時間がかかりそうですね。しかし、今の日本の流通関係の経済を引っ張っているのは《爆買い》ですので、テスト運用をしてみる価値は大きいです。