Adbian Nights

AdWords千夜一夜。リスティング広告に関して徒然と。《AdWords Arabian Nights.With respect to listing advertising , it is various writing.》

《Listing Ads》今後、音声検索が主流になるとリスティング広告はどうなるのだろうか

Googleの収益の大半のAdWordsで稼ぎ出しています。SNS世界最大手のFacebookも収益の大部分が広告収入です。将来的にこの収益モデルはどうなるのでしょうか。

参考

www.reuters.com

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子供の頃みた未来の姿

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映画や漫画、アニメ等で子供の頃に見た未来の光景に段々と近づいている事を最近実感します。携帯電話から始まったデバイスは現在スマートホンというデバイスに形を変え、通話はもちろん、インターネットという世界に通じ、音楽も聴けて、カメラにもなります。自動車の自動運転も近い将来に実用化するかもしれません。

眼鏡も進化しつつあります。ドラゴンボールスカウターのように戦闘力を測ることは出来ないでしょうが、レンズに特定の情報を映し出すことが出来るようになりました。

インターネットの世界では、《AppleのSiri》《OK Google》といったアプリが昨年あたりから急激に普及し、《音声》を使った検索行動が当たり前に出来る様になりました。

テレビモニターに向かって話しかけ回答を求める行為が当たり前になるのも時間の問題かもしれません。

音声検索に広告をどのように配信するのだろう

OK Googleは音声による問いかけに対して、検索結果を表示するので、AdWords広告は検索結果に表示されます。Siriも音声で答えてくれる項目もありますが、検索結果を掲載するケースも多いので画面に広告が表示されます。

今はまだ《音声》による問いかけに《検索結果をモニター上》で回答を出すのが普通のスタイルですが、僕が昔見た漫画では、《音声》による問いかけに《コンピューター》が《音声》で全て答える光景が広がっていました。

やはり未来では、《音声》には《音声》で答えるのがデフォルトになるのではないかと思います。あくまでも大多数の人に対しての話ですが、タイピングするより話しかける方が利便性が高いですし、画面を見るより聞くほうが楽でしょう。そういう点を考えると、コンピューターと音声で対話し、解を導くようになるのが普通の姿になるでしょう。

 

そうなったら《広告》はどこにいってしまうのだろう。

音声で広告を配信する

音声で広告を広告を配信するのだろうか。不特定多数に向けて音声配信をするのであれば、迷惑な事は間違いない気がします。

でも検索広告のように必要な情報を検索する際に、最初に音声で案内するのが広告料を支払った企業を案内するというのはありえなくはなさそう。問題は広告主の品質がより一層問われる事になるでしょうけど。

そうなると今より更にオークションが激しくなりそうです。5社も6社も広告を聞いてられないので、《広告が聞かれていない》という損失について未来の代理店は頭を悩ますかもしれませんね。

SEOがなくなるかもしれない

音声広告が主流になったなら、SEOが無くなるかも知れません。音声広告をまず3社聞かないとならないという事態に陥ったら、その後にオーガニックを聞くのが煩わしくなるでしょう。

ちょっとまった。そうなると、未来のサイトは発声出来るシステムを組み込まないとオーガニックにすら掛からなくなる可能性がありますね。今はモバイルフレンドリーを重視する時流ですが、未来では《ボイスフレンドリー》を重視し、ボイスフレンドリーに対応していないとオーガニックで検索されなくなるのかもしれません。

ユニバーサルデザインの観点から

しかし、このような事が実現すると、視覚障がい者の方には利便性が良くなりますが、聴覚障がい者の方には不便な世界になってしまいます。

これでは駄目ですね。技術が進歩しても全ての人が幸せになれるような世界にならないと意味がないのは、グローバル企業のトップならわかっている事でしょう。

10年後、この世界はどう進化して、リスティング広告はどうなってしまうのか見守っていきたいと思います。